あまりいつの時代か気にせずに著者名の二人の対談なら面白いだろうと思ってジャケ買いに近い感覚で購入。
阪神・淡路大震災後の対談で主に戦中から戦後の大学の雰囲気を中心とした話と日本人の気質の変化について徒然に話をしている。
出版された時期を気にしないで読んでも、(というより電子書籍で購入したので、出版年月が比較的新しいと思い購入したので、そんなに古い本だと思っていなかった。半分騙されたようなもの)話はよく分かる内容。むしろ対談して二人が気にしている部分はエスカレートしているとすら感じる。
必要以上に日本人を美化し、自己陶酔していて、多様性、外国人に対する不寛容が蔓延りつつある。この本に出てくる戦中の雰囲気にどことなく似てきているように感じてならなかった。