親父が買ってきたので、とりあえず読んでみた。
ここ最近読むこの著者の本があまり面白くなく、あまり期待していなかったが、すごく面白かった訳ではないが、最後までは読んでみようと思い、最後まで読み切った。
秦末期、漢王朝が始まる直前の動乱期に斉を支配していた人物の話。
この秦末期の動乱期は、項羽と劉邦がどうしても主軸になり、その他の人物については中々描写される事は無い。あったとしても劉邦の部下、例えば蕭何や韓信の話は比較的目にする事はあるが、その他の群雄について言及される、もしくはテーマとされる事は非常に少なく、そういった意味では興味がそそられる。
著者の好みなのかもしれないが、儒教的な思想を根底に持った人物を主人公にする事が多く、そういったところが少し鼻につくところはあるが、項羽や劉邦ではない視点からこの時代を見るというところは斬新。
全４巻と少し長めではあるが、興味のある時代ということと話もそれほど退屈な展開ではなかった。