オペレーションZ

読み始めたら面白く最後まで一気に通読。相当な痛みを伴う財政政策の提言で、その話に説得力を与えるには、小説という壮大な例え話しかないかもしれない。少なくともどんな痛みを伴うかは痛烈に理解ができるし、この先長く生きる者としては聞いてないよでは済まされない。

読後、野坂昭如の顔が頭に浮かんできた。ずいぶん昔、デフレか、財政赤字がテーマの田原総一朗の番組で詳細は覚えていないが、他のゲストが経済的影響とかを論じている中、「何が問題なんだ、どんな状況になっても人は生きていけるはずだ」みたいなことを言って、田原からそもそも論点が違う、もう黙ってろみたいな指摘をされていた。細かいことは覚えていないので、テーマとかも違うかもしれないが、野坂がお前らこそ間違っていると本気で憤っている姿だけが印象に残っている。

この本のテーマもその野坂の発想に通底するように思う。論点が経済的、金銭的な発想から抜けていない今の財政に関する議論に疑問を呈し、人間性を取り戻せれば政策に伴う痛みに耐えられるはずということを訴えようとしている。

 

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