ヒューマンエラーに悩まされている時に立花隆の書評集を見て、この本が紹介されていたので、騙されたと思って買ってみた本。
失敗の原因は、能力の欠如、性格に帰結されがちだ。しかし、それでは当時の根本的な問題解決にはならず、途方に暮れていたというと大げさだが、悩んでいた時期に、能力の有無に関係なく失敗する原因があるかもしれないと少なくとも考える切っ掛けになった。
この著書に書かれているようなことをポーズではなく、きちんと実践できるようになることが健全な社会、組織には不可欠なのであろう。
部下を持ち、仕事をコーディネートする側にたつ人には必読なのではないだろうか。ただこれを実践するのには、やはり勇気が必要。あと権限。
冷徹、冷静に自己批判が行える人は少ないが、小さいところからでも自身だけで始めるのも良いのではないだろうか。