名古屋 – 川崎

横綱相撲を展開されて 1-3の完敗。去年のチャンピオンチームで、今年も序盤から優勝争いしている川崎はやはり強い。

川崎は優勝という目標に対するモチベーションの高さが感じられ、各ラインに代表級の選手も揃っているバランスが良いチーム。チーム戦力に奢らず、スカウティングも手を抜いておらず、名古屋はツボを押さえられて身動きできなかった。

エドワルドネットは中村憲剛が徹底マークして、ボールが回らず、久々に先発の和泉も調子が全般的に悪かった。チームのエンジン役をしっかりと抑えられてチームとして機能しておらず、勝てそうな予感は前田のゴールした前後のみの短い間で、あとは点差が広がらないことを祈るような展開ばかり。ゴールポストやバーに助けられた面も大きい。

名古屋はグランドコンディションに全般的に慣れていない印象だった。ボールがショートすることが目立ち、ボールロストするケースが見受けられた。雨が降ったりと条件が悪いところはあったかもしれないが、適応して欲しいところ。

エドワルドネットやサイドでの推進力を抑えられた時の応用力、次の手がまだ乏しい。今回の川崎の戦い方は他のチームに参考にされそう。それでなくとも、エドワルドネットのコンディション不良は今シーズン中には解決しないだろうし、累積カードの問題は中核ポジションだけに常に付きまとう。展開のバリエーションを増やすことは重要になってくる。また、相手の注意力を分散させるためにも前田の逆サイド側の推進力ももう少し安定的に欲しい。青木が復帰してきて選択肢が増えてきたが、この試合では少し空回り気味で、安定的に活躍できるようになるにはまだ時間が掛かりそう。

今後もセレッソや東京と、上位チームとの対戦が続く。今年は特に中位から下位チームの勝点差が狭く、残留確定までの道程はまだ遠く、星勘定をするにはまだ早い。どのチームでもしっかりと勝点3を狙いに行って欲しい。

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